横浜竿を用いたカワハギ釣りを時代考証すると、1960年代頃、片受け軸型高速リールが利用されていたようです。
さらに詳しく調べると、オリムピック製の80ミリ片軸ハイスピードモデルが当時の大人気機種。
「服部博物館」裏表紙に掲載の
1950年代製80ミリハイスピード
11PMの服部名人は、カワハギをはじめ、60ミリのハイスピードを最も愛用したとのことです。
私がリール釣りを始めたのは、小学生1970年代。
ダイワ・クローズドフェイスリールからはじめ、オリムピックスピニングリール、ダイワベイトキャスティングリールのミリオネア5000。
でも、やはりABUが当時の憧れで、大人になってから手に入れました。
太鼓型リールも、友達のお爺さんからのおさがりを、物々交換して手に入れたことがあります。
緑色のチャンピオンだったと思います。
しかし、40年程前の当時時点で、片軸は、どうもカッコよさに欠け、機能もイマイチなリールと感じていました。
それから約15年後、フライフィッシングに手を出すのですが、思えばこれも、片軸リール。
単なる糸巻きなのですが、この道具に価値を見出し、今もいくつか残っています。
KEN SAWADA SUSSEX 56
UFM UEDA CANTATA 2350
HARDY BROS MARQUIS #4
PFLUEGER MEDALIST
しかし、これを船釣りに代用できるかというと、大量の下巻きが必要なのと、何よりスプール抵抗が大きく、船釣り片軸の代用にはなりません。
そこで、現代のハイスピード片軸リールを探して導入。
1巻き68cmハイスピードで、船でも安心。
元々はイカダ釣り用のもののようです。
シマノ・セイハコウ60 Right/Left。
セイハコウとは、「青波巧」。青波というくらいなので、船でも使えるだろうと。
これに、PE0.8号を巻いてみましたが、はたして大丈夫だろうか?
ドラグつきは高価なため、ドラグなしのスパルタンなモデル。
より軽く、よりスプールフリーな所がメリット。
ドラグは、人指し指の指ドラグで対応するようです。
左巻き、右巻き、両方いけます。
自転車でいうと、バックできるがブレーキのない競輪自転車みたい、新鮮なリールです。
クロダイだけ独占というわけにはいきません。
常にスプールフリーのため、船釣りでは、竿休め時、逆回転ストッパーとして、輪ゴムなど工夫が必要になると思います。
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